BALMUDAは2017年6月、同社の炊飯器『BALMUDA The Gohan』に合うカレーをとして、『BALMUDA The Curry』を発表した。

代表の寺田氏がこだわりぬいたというカレーは、老舗カレー専門店『デリー』と共同で制作したという。

たまたま立ち寄った家電量販店に並ぶカレーを見つけた筆者は、早速購入。

正直辛いものはそこまで得意ではないのだけれど、このカレーは辛旨いと言えるとても良い塩梅の辛さだ。

無論辛さだけではない。家庭では手間がかかるのでなかなか作らないスパイスカレー系の美味しさと、しっかりと煮込まれた野菜の味もする。レトルト感は全くと言っていいほどない。価格を考えれば確かにというところだが、美味しさは期待以上だった。

カレーソースであって、レトルトではない不便さ

味は十二分に満足できた。

問題はここから。僕がこのカレーを食べる上で感じた課題はとてもシンプルなものだった。単に手間なのだ。

カレーソースと言う名の通り、パッケージには、カレールーしか入っておらず、調理のインストラクションにもユーザー側が肉と野菜を用意し調理することを想定している。カレーのために野菜や肉の下準備を行い、調理することが求められる。

この工程だけで30分は軽くかかる。BALMUDA The Curryは平日の夜に疲れた体を引きずって作るカレーではなく、休日の昼に少しだけ手間をかけて楽しむカレーなのだ。

スパイスカレーを作るほどの手間と材料の充実性は求められないものの、手軽に食べるカレーというわけでもない。

逆に少しの手間を仕方ないと思える心の余裕がある状態で作れれば、このカレーはさらに楽しめる。単なるレトルトに比べ調理の幅があるため、自分が美味しいと思えるアレンジを入れることも1つの楽しみ方だろう。

休日の昼に楽しむストーリー

BALMUDAが描くのは、平日の夜に1人で食べる一皿ではなく、休日の昼にパートナーや家族と囲む食卓なのだろう。(サイト上には平日の夜と書いてあるが、あまり現実的ではないと個人的には思っている)

Soup Stock Tokyo(スープストック トーキョー)を運営するスマイルズの遠山社長は「ある女性が、どういったシーン・気持ちでスープストックに入り、一杯のスープを口にする」といったストーリーとして事業計画書を描くという。

バルミューダの寺尾社長が語る体験をデザインするという言葉がそれに近いものかはわからないが、少なくとも僕は、カレーを食べながらストーリーを思い浮かべた。t

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source / image : BALMUDA