J.M Weston『180』

J.M Westonのローファー『180』。

世界でも数少ない自社タンナーで鞣された上質な革をアッパーに用い、ラストは足に沿う綺麗な曲線を描く伝統のローファー180。

あまりにも有名で語り尽くされているでしょうが、個人的にこのローファーの魅力はサイズバリエーションの豊富さにあります。

サイズは4mm単位で非常に細かく展開し、widthは驚きの6段階も用意があります。よっぽど変わった足でなければ、自分にぴったり合うサイズが見つかるというこのサイズ展開は、長年作り続けられている製品だからこそできる芸当でしょう。

万力締めとも呼ばれるタイトなフィッティングが唯一の懸念事項ですが、紐で調整の効かないローファーゆえに、ぴったりなサイジングはどうしても必要なんですね。

私も最初は相当苦しみましたが、半年程度はいて慣らしてしまえば、あとは快適に暮らせるので、ちょっと我慢してぴったりなサイズをはくことをお勧めしますよ。

source / image : J.M WESTON

無印良品 『スチールユニットシェルフ』

無印良品の収納家具『スチールユニットシェルフ』。

このシェルフの優れた点はデザインでも素材でもなく、そのサイズ感にあります。このシェルフの幅は84cm。この中途半端にみえる幅にはしっかりとした意味があったんです。

モジュールも、一から決めることにしました。そのとき頭に浮かんだのは、日本の家屋のサイズです。尺貫法を基準にした日本家屋では、柱と柱の間隔は1間(182cm)。ここに半間(91cm)幅の家具を入れようとしても、無理があります。そこで、基準寸法を幅84㎝に設定。その3分の1、3分の2というふうにサイズを展開し、奥行きは共通にしました。

そう、日本の木造住宅の寸法に合わせて作っていたのです。これ以降、無印は多くのシェルフや収納家具類はこの幅84cmをモジュール(基本寸法)にして作っています。また、無印は多くの製品にモジュール(基本寸法)の概念を採用しており、ボックスなどの収納小物もモジュールに合わせて作っているため、無印の家具と収納小物の多くがピッタリと収まるように設計されています。

無印の店舗のディスプレイがあんなに綺麗なのも、1つ1つの製品がしっかりと考えられて、収まるように作られているからなんです。

source / image : 無印良品 – くらしの良品研究所

Ultimate Ears『UE900s』

Ultimate Ears(UE)のIEM『UE900s』。海外メーカーとしてはShureと同等の知名度で、カスタムIEMも製作しているためプロユーザーも多いUE。このUE900sは既製品では最上位にあたるモデルです。

音は低音と高音が明瞭で音場が広く、音の分離能もいいので、これぞBA(バランスド・アーマチュア)という感じの音を出してくれます。

UEはTF10Proがあまりにも有名で、その印象を持って聞くと、キラキラ感が薄く期待はずれかのようにも思われますが、音の分離能や音場の広さなどは10Proをしのぎ、よりナチュラルに楽しませてくれるといった印象です。

リケーブルも引き続き可能で、端子がMMCXなことで交換の容易さや端子の傷めずらさの面では大幅に向上しています。

10ProとUE900sの間にはUE900というクセモノがいるのですが、このUE900は音の傾向が前述の2つとはかなり違うので間違って買わないようにご注意を。

Amazon , Rakuten

source / image : Ultimate Ears

Bsize 『STROKE』

BsizeによるLEDデスクライト『STROKE』。このライトの特徴は、Ra90という美術館やデザインの現場で使われるほどの高い演色性を持ったLEDと、直径15mmのパイプを曲げただけというシンプルなデザインです。

このLEDは、代表の八木氏が大手メーカー在職中に出会いったもの。そこからデスクライトとしての活用を思いき、起業、製品化へと歩みを進め作り上げたのがこのSTROKEなのです。

1本のスチールパイプをただ曲げただけのデザインは、分割して組むのに比べ製造コストも高く技術力も要します。ただ、デザイン上の理由とリサイクルの容易さという観点から八木氏はここを譲らず、技術力のある工場と組むことで実現したのです。

おかげでその継ぎ目のないシンプルやデザインは高い評価を受け、日本のグッドデザイン賞やドイツのred dot design awardを受賞しています。

source / image : STROKE

JIMBO『NK』

JIMBOのスイッチプレート『NK』。建築でディテールにこだわりはじめると、必ず気になるのがこのスイッチプレート。特にモダン、シンプルなデザインの建築でよく使われているのがこのJIMBO NKです。

艶消しの素材に、右端に寄せて縦長にデザインされたホタルや、しっかり立ったエッジなど、他のスイッチプレートにはないソリッドでシンプルなデザインに仕上がっています。アトリエ系事務所では標準仕様がNKになっているところも結構あります。

2009年にはグッドデザイン賞も受賞。色がホワイト、グレー、ブラックの3色設定です。最近はスイッチプレートも種類が増えているので選ぶ選択肢はあるのですが、迷ったらNKにしておけば間違いないかと。

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source : JIMBO / image : Pinterest

“Betters” はじめます

『Betters』は供給過多の消費社会で、際立って価値を感じられる”better”なプロダクトや情報を発信するブログメディアです。

過剰に供給され続けるプロダクトから、何を選べばいいかは非常に難しい問いです。それに対して、私が編集者/ライターとして様々な記事を書く中で出会った、特に価値があり、存在意義があると感じたプロダクトをこのBettersで紹介していきたいと考えています。

また、Bettersでは1分程度で読める分量というのを意識し、記事を作成していきます。

その背景には、TwitterやInstagramといった単文/写真中心のSNSがあります。これらSNSの普及により、私たちは短い文章や写真からその文脈(コンテクスト)を読むことに慣れてきているはずです。ゆえに、bettersでは最低限の情報を詰め込んだあまり長くない文章でプロダクトを紹介し、その背景は何となく感じとってもらえればいいのではと考えています。

また短い文章であっても、必要最低限の情報さえあれば、それを元に検索することも可能です。いちメディアで紹介できることの限界を考えれば、このBetters上に多くの情報を詰め込むことは得策だと思えません。また、情報が数多存在しユーザーが検索に慣れているならば、興味の対象に対して様々な情報を調べ、立体的に見る方がいいはずです。

そのため、Bettersはその気づきを設ける場として、短い文章に最低限の情報を詰め発信するようにしました。

ここで紹介するプロダクトやサービスが、あなたの生活を少しでも豊にしてくれれば幸いです。

image : PEXELS